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気まぐれコラム JFAの取り組み

「JFA 2005年宣言」で重要な責務の1つ

 JFA=日本サッカー協会が提示した「2005年宣言」というものをご存知だろうか? おそらく、指導者や記者などサッカーにある程度かかわりがある人なら知っているだろうが、一般的には広く伝わっていない。その中の日本代表チームの目標にこうある。

▼2015年には『世界トップ10』のチームになる
▼2050年までに『FIFAワールドカップ』を日本で開催し、優勝チームとなる

 それに伴って当然、選手や指導者の育成をメインに、日本サッカー界のハード&ソフトの両面で目標から逆算された計画が記されている。特に力が入っているのが、キッズ(〜U-10)& U-12年代に向けた選手の育成と指導者の養成だ。

 世界的に、サッカー界では12歳までに選手としての質や力量が潜在的に決まると言われ、ゴールデンエイジと呼ばれる。日本も、この年代の選手を育てることに注力し、この年代にかかわる指導者のスペシャリスト=A級U-12コーチを育てる取り組みや展開をより一層進め、「JFA2005年宣言」以降もこれまで現場レベルで努力を積み重ねてきた。結果、直接・間接的に実を結んだことが「なでしこジャパン」の世界制覇であり、昨今のJリーグからヨーロッパの各国への海外移籍だろう。

 日本サッカー界がいま何に取り組んでいるのかなど、これから不定期で書こうと思っているが、とにかく12歳以下の選手育成とその年代にかかわる指導者の養成は急務であり、これから継続的に必要なことは言うまでもない。育成年代でよく口にされる『 Players First 』。簡単に言えば、選手優先主義ということなのだが、この言葉が育成の現場レベルでどう解釈され、どう実践されているのかが何よりも大切なことである。選手、指導者、選手をサポートする両親に向けて、今後少しずつ情報を配信していきたい。

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